Friday, November 29, 2013

進化を続ける41歳、藤田寛之が優勝したいワケ




2011年10月01日18時19分




リーダーズボード
順位 選手名 スコア1 ベ・サンムン -8
2 藤田 寛之 -7
キム・ヒョンソン -7
4 高山 忠洋 -6
平塚 哲二 -6
6 チョ・ ミンギュ -4
篠崎 紀夫 -4
谷 昭範 -4
9 近藤 共弘 -3
P・シーハン -3


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進化を続ける41歳、藤田寛之(撮影:岩本芳弘)






コカ・コーラ東海クラシック 3日目>◇1日◇三好カントリー倶楽部(7,310ヤード・パー72)

 国内男子ツアー「コカ・コーラ東海クラシック」の3日目。藤田寛之がこの日“68”で回りトータル7アンダー2位タイに浮上。今季初優勝へ最終日に1打差の逆転を狙う。

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 優勝争いに浮上してきた藤田だが、今大会は初日に“75”を叩き3オーバーと出遅れていた。しかし、2日目に“66”をマークすると、その勢いのまま3日目も“68”でリーダーズボードを駆け上がってきた。初日ホールアウト後に、テレビ解説でコース入りしている師匠の芹澤信雄にスイングの乱れを指摘されたことが復調の要因となったようだ。

 シーズン中、たびたびスイングのリズムを乱し、いつも悩んでいるという印象が強い藤田。しかし、本来はシーズン中にここまでスイングに乱れが出るタイプではなかったという。乱れが出るようになってきたのは、世界と戦う上で必要だと肌で感じた飛距離を追い求めるようになってからだ。「世界のゴルフを体感していく中で、世界で結果を出すために飛距離は必要と感じた」。藤田は今季すべての米国メジャーに出場したが、すべて予選落ち。世界の舞台で戦う機会が増えるにつれ、飛距離への欲求は高まっている。

 08年からは飛距離アップのために本格的にトレーニングを始め、昨年は長尺ドライバーを試すなど、40歳を超えてなお飛距離の追求をやめることはない。「この時代、飛距離がないのは致命的ですから」。世界だけではなく日本に目を移しても、若い世代が豪快なドライブを連発して台頭してくる中、手をこまねいているわけにはいかなかった。08年には273.69ヤードで64位タイだった平均飛距離は、右肩上がりで伸び続け11年現時点で283.56ヤードで41位。時代の進歩に取り残されないよう、41歳も休むことなく進化を続けている。

 その藤田が続けている努力の日々は、すべて海外メジャーで結果を出すという目標に向けられている。現時点では来季のメジャーへの出場権を持たない藤田が、メジャーへの切符を勝ち取るために一番手っ取りばやいのが賞金ランキングで上位に入ることだ。

 「世界の舞台に行くためには、賞金ランクトップ3には入らないと可能性がないので。そのために優勝して賞金を加算しなければならない」。見据えるのは目先の勝利より、優勝を積み重ねた先にあるメジャーの大舞台。第一歩を踏み出すためにまずは今大会で逆転優勝を掴み取る。


【3日目の順位】
1位:ベ・サンムン(-8)
2位T:藤田寛之(-7)
2位T:キム・ヒョンソン(-7)
4位T:高山忠洋(-6)
4位T:平塚哲二(-6)
6位T:チョ・ミンギュ(-4)
6位T:篠崎紀夫(-4)
6位T:谷昭範(-4)
9位T:近藤共弘(-3)他2名
12位T:石川遼(-2)他3名
16位T:池田勇太(-1)他4名

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